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失敗しないWebサイトリニューアルとは?「最大の広報ツール」としてWebサイトの活用目的から考える

Webサイトリニューアル・改善支援
2026-05-12
(
2026-05-07
更新 )
河村 郁恵
失敗しないWebサイトリニューアルとは?「最大の広報ツール」としてWebサイトの活用目的から考える

Webサイトを何年も前に作ったけど、なかなか更新できていない。

競合他社に比べて、自社のWebサイトが古く感じる。

Webサイトからの問い合わせが減ってきた。

そういったお悩みがあるなら、Webサイトリニューアルのタイミングかもしれません。とはいえリニューアルとなると、相応のコストも時間もかかるもの。見た目だけのアップデートではなく、成果につながるリニューアルを行うにはどうすれば良いのでしょうか。

本記事では、Webサイトリニューアルを検討するうえで知っておきたい、基本的な進め方を解説します。それを踏まえ、これまでさまざまな企業のWebサイトリニューアルを担当してきたディレクターバンク登録ディレクターの星洸太さんに、失敗しないためのポイントを、現場視点でアドバイスしてもらいました。

目次

Webサイトリニューアルの進め方

Webサイトリニューアルでは、単にコンテンツを更新するだけでなく、Webサイトのデザインや構造から刷新するのが一般的です。

Webサイトは集客やブランディングの要です。ユーザーがネガティブに感じるデザインや構造、古い情報などがある場合、リニューアルを検討したほうが良いでしょう。

ただし、リニューアルには相応の費用がかかりますし、的確な改善を行わないと逆効果になるリスクもあります。まずは現状をしっかりと分析して改善点を整理したうえで、リニューアルによってどのような成果をあげたいのか、具体的な目標を設定しましょう。

リニューアルにあたっては、部署を横断して会社全体で社内調整を進めるとともに、必要に応じて外部の専門家の力も借りることをおすすめします。

Webサイトリニューアルの全体フロー

STEP 1. 規模と予算の設定

現状分析や社内ヒアリングを踏まえて、リニューアルの範囲と予算を決定します。

STEP 2. スケジュールと社内体制の構築

リリースまでのスケジュールを決め、役割分担と責任の所在を明確にします。担当者や部署同士が円滑に連携して、効率的に意思決定を行いましょう。

STEP 3. 要件の設定とコスト算出

リニューアルの要件を具体化し、おおよそのコストを算出します。必要に応じてWeb制作会社などに相見積もりを取りましょう。必要なおおよその人員も算出します。

STEP 4. 企画書の確定

要件を企画書に反映し、社内協議によるブラッシュアップを経て確定させます。外部のWeb制作会社を利用する場合、企画書を基にデザインやコンテンツなどを具体的に提案してもらいます。

STEP 5. 構築から運用へ

社内外ともに関係者と緊密に連携できる体制を整え、新しいWebサイトの構築を進めていきます。なお、リリース後もアクセス解析やユーザー行動の分析を定期的に行い、コンテンツの更新と改善を継続していくことが、成果を出しつづけるために重要です。

Webサイトリニューアルで最初にやるべきことは?

現状分析と改善点の洗い出し

Webサイトの現状について、社内で課題と認識している点を洗い出します。

Webサイトへのアクセスやユーザーの行動を分析するほか、顧客から指摘される点はないか、カスタマーサポートや営業にヒアリングを行うのも役立ちます。また、競合他社との比較も、改善点を見つけやすい方法です。

リニューアルによる目標設定

何のためにリニューアルを行うのか、リニューアルの成果としてアクセス数や問い合わせ数などの具体的な指標を設定します。コストや人員も踏まえて実現可能な目標を調整していきます。

現場のプロがアドバイス!失敗しないWebサイトリニューアルとは?

星 洸太

ホームページ制作系のディレクター。ディレクターバンクでは、不動産会社のWebサイト制作、出版社のCMSリプレイスプロジェクトなどを担当。

そのWebサイトは何のため?リニューアルの前に考えるべきこと

―Webサイトリニューアルに取り組む企業がつまずきやすい点や、そこから生じやすい課題として、どのようなものがありますか? 

星:特に中小企業の場合、そもそも「何のためにWebサイトを作ったか」という、Webサイトの目的が曖昧なことが多いですね。

対面ビジネスが中心の企業様だと、「名刺に載せるURLがないと困る」「カタログ的な位置づけで必要」という理由で取り急ぎWebサイトを作り、ほとんど更新されないまま何年も経ってしまったというケースが多いように思います。

そこからWebサイトをリニューアルしようとしても、「どんな成果を得たいのか」がぼやけています。そのため、「デザインはこうしよう」「この機能を入れよう」という枝葉の部分から考えてしまいがちです。また、社内に専門の知見を持つ人がいないと、見た目に走りやすいところがありますね。その結果「きれいなサイト」にはなったものの、成果にはつながらないという失敗が起きてしまいます。

ときには、「とりあえずかっこいいものを作りたい」というご要望もあります。しかし、求める成果をゴールに設定してから道筋を立てていくのが正解であり、本来あるべきWebマーケティングの姿だと私は考えています。

-星さんがWebサイトリニューアルの相談を受けたときは、そういった正解に近づくためにどのようなアプローチを行いますか?

星:代表など決裁権のある方からご相談があったときは、Webサイトに何を期待されているのか、まずは直接お伺いしています。たとえば、集客なのか、新規獲得なのか、顧客育成なのか。それによって設定するゴールが大きく変化します。

現場の担当者の方からの相談で、上長や会社の意向が見えないときは、その点を一度ご確認いただくようにお願いしています。

実際にリニューアルを進めるとなると、クライアントの社内でさまざまな部署や関係者とのすり合わせが必要になります。とはいえ、最初から風呂敷を広げすぎると、たとえば「営業の手法をすべてWebにする」というように、会社全体を巻き込む大きな動きになり、逆に挫折しかねません。

そういった場合、まずはリニューアルを行うことを優先して、段階的により長期的なスパンのゴールへ向かう道筋を立てることが重要です。

スムーズな進行のために知っておきたいリニューアル工程

-具体的に、どのようなフローでリニューアルが進みますか?

星:まずはWebサイトに求めることをヒアリングしたうえで、構成とサイトマップを決めます。それを基にワイヤーフレームを作成し、構成が確定してからデザインに入ります。Webサイトリニューアルというと、デザインの話から考える方が多いかもしれませんが、実はデザインに至るまでの工程がとても長く、重要なんです。

-スムーズに工程を進めるために、意識していることはありますか?

星:工程がスムーズに進むかどうかは、最初のヒアリングで決まります。既存コンテンツの扱いや新規コンテンツの構成など、最初にきちんと詰めることができていれば、途中で大きな手戻りが発生することはありません。総論がしっかり決まっていれば、各論はスムーズに進むというイメージですね。

AI時代にこそ重要なWebサイト、広報ツールとしての役割を最大化するために

-成果につながっているWebサイトリニューアルに共通する点はありますか?

星:「PDCAを回し、公開後も改善し続けること」です。そのためには、経営者がWebサイトの重要性を理解して、ほかの業務との兼任ではなく専任の担当者をつけ、予算を確保することが重要です。

今の時代、Webサイトは最大の広報ツールです。求める成果やターゲットに応じて、SEOや広告、SNSなども活用した総合的な戦略を立て、定期的に数値を振り返り、地道な改善を続けることで、自ずと成果がついてきます。

最近はAI検索を行うユーザーも増えていますが、生成AIが収集しているのは結局はWebサイトの情報です。Webサイトにしっかりとした情報が載っていない限り、ターゲットに情報は届きません。

問い合わせ獲得だけでなくサポート工数を大幅削減したリニューアル事例

ー星さんが支援してきたWebサイトリニューアルのなかで、印象に残っている事例を教えてください。 

星:あるメーカーさんの事例が印象的です。このメーカーさんとは、7〜8年の関係になります。

ご相談を受けたときのWebサイトは、製品の開発担当から共有された情報を載せているだけという、ゴール設定がないままに作られたWebサイトでした。広告を出しても、訪問したユーザーががっかりして帰ってしまうという状態だったんです。

リニューアルにあたっては、「Webサイトをメインの窓口にする」という意識で、情報を充実させ、ECサイトへの導線など購入までの道筋を整えました。これにより、積極的なマーケティングが可能になりました。

ーWebサイトリニューアルで新規獲得を行いやすくなったんですね。

星:はい。また、この事例でもう一つ重要だったのが、メーカーのWebサイトが担う「ユーザーサポート」の側面です。リニューアルに伴い、一般的な問い合わせフォームではなく、ユーザーの目的に合わせた専用フォームを開発して設けたことで、サポートチームの工数を大幅に削減できました。たとえば、故障修理の受付であれば、症状や保証の有無を入力するだけで、自動で修理の受付ができるようになっています。

メーカーにおいては、製品を販売した後のサポートもユーザーとの大事な接点ですが、やり取りに手間がかかりやすいところでもあります。そこをDX化することで、社内のコストを大きく削減できる可能性があります。

この事例のメーカーさんは、かつては電話での問い合わせが主流でしたが、リニューアル後はWebサイトからの問い合わせが増え、今はほとんどがWebサイトでの対応になっています。

どんなWebサイトにするかではなく、どうWebサイトを活用するか

Webサイトをリニューアルするとなると、わかりやすいデザイン面から考えがちです。しかし、Webサイトを成果につなげたいのなら、まずは「なぜそのWebサイトがあるのか」という、Webサイトの目的を考えましょう。どんなWebサイトにするかではなく、「どうWebサイトを活用するのか」を考える必要があります。

目的が明確になったら、ターゲットや必要な構成、コンテンツを考えます。それをワイヤーフレームに落とし込んだら、やっとデザインを考える段階です。

また、リニューアルしたからといって、すぐに成果につながるわけではありません。目的達成に向けた総合的な戦略を立て、定期的な振り返りと改善を続けていく必要があります。

ディレクターバンクでは、Webサイトの現状分析からリニューアル後の目的設定、制作会社の選定やリニューアル後の改善などを含めた運営体制の構築まで、一気通貫で幅広くご支援可能です。Webサイトをどうにかしたほうが良いとは思うけれど、どうしたら良いかわからないというところから支援可能ですので、お気軽にご相談ください。

→「Webサイトリニューアル・改善支援」サービスはこちら

この記事の執筆者:
河村 郁恵
かわむら いくえ

山口県出身。京都大学文学部卒。国文学専攻だったので源氏物語など王朝物語に普通より少しだけ詳しい。

EC企業(マーケティング、コンテンツ制作担当)、EC業界向けメディア(記事の執筆・編集、メディア運営を担当)を経て、2017年に独立。

ライター・編集者として、紙媒体・Web媒体問わず幅広い分野の記事を企画から執筆まで対応。Webマーケティング、ECのオウンドメディアコンテンツ、採用インタビュー、事例取材などの実績多数。

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